格差問題を考える 1
今週から連続で格差問題について述べようと思います。日本では「全てが平均的な生活をしている」のは昔の話なのですね。貧しい者と富める者の格差がどんどん大きくなっています。これは世界的な問題です。なぜ、私が格差問題を取り上げたかと言いますと、経済的な格差から教育格差、健康格差にまで発展してしまう恐れがあるからです。
<子供の6人に一人が貧困で苦しんでいます>
現在子供たちの6人に一人が貧困で苦しむ「相対的貧困」状態です。そもそも貧困には二つの概念があり
- 絶対的貧困——–明日の食事もままならない、住む所もないといった状態。
このような状態を絶対的貧困といいます。
日本では生活保護の制度もしっかりしているのでこの絶対的貧困に該当する方はいないと思います。
- 相対的貧困——-最低限の生活は出来るが生活に余裕がない状態です。
統計的には所得の中央値の半分以下の世帯のことを言います。もっと詳しく説明させていただきます。
中央値とは可処分所得(所得から税金を差し引いた分)が全世帯の真ん中の所得のことで現在440万円くらいです。従って相対的貧困とは年収220万円以下の方々を言います。相対的貧困の方々はお子様の大学・専門学校への進学を諦めたりされています。もっと解かりやすく言えば、腰が痛くなったり、肩が凝ってもファインなどに行けない方々です。このようなお気の毒な方々が約16%いらっしゃいます。6人に一人です。しかも相対的貧困の方々は増加しています。産業がしっかりしている愛知県にいるとイメージが湧かないかもしれませんが全国的に見れば大変な問題になっています。次週はいよいよ本題ですが
<格差は経済だけでなく健康・教育面にも広がっている> この問題について述べさせていただきます。(2019.10.16記)